イメージセンサの高画素化はどこまで進むのか
- tokuhata
- 2021年9月22日
- 読了時間: 2分
更新日:2023年11月13日
Samsungが5億7600万画素のイメージセンサを開発中
カメラの高画素化はどこまで進むのかという疑問を抱いたことはないでしょうか?テレビの高解像度化についても同様の疑問があります。4K、8Kテレビが普及しつつありますがその次は?人間の目には解像度の限界があるのでどこまでついていけるのか。
人間の目の解像度に関しては以下のビデオが興味深いです。
https://www.youtube.com/watch?v=4I5Q3UXkGd0
要点:
人間の視野内ではっきり見える領域に対応する網膜の部分をFovea(中心窩)と呼ぶ。中心窩は視野角にしてわずか2度であり周りの部分はぼやけているが脳が情報を調整して視野全体を認識する。中心窩に限って言えば解像度は800万画素あればよい。中心窩以外の網膜部分が中心窩と同じ解像度を有すると仮定して計算すると視野全体で5億7600万画素になる。
実際には中心窩以外の解像度はかなり低く、周辺の正確な情報を得るためには視線を頻繁に動かす必要があります。さらに、ぼやけている部分に関しては脳の補完処理を加えてシーン全体を認識するようです。その詳細についてはここでは深入りせず「人間の目は5億7600万画素相当」という説明に注目します。最近Samsungが「5億7600万画素」に相当するイメージセンサを開発中であることを発表しました。その記事の中でもこの数字を引用しています。記事は以下。

Source: Samsung
詳細情報はありませんが、SEMI Europe Summit での発表によればこの5億7600万画素センサは2025年に市場に出る見込みとのことです。用途はスマートフォン以外の可能性が高く、自動車、仮想現実(VR)、ドローン等への適用が述べられています。
イメージセンサの高画素化はどこまで進むのかという問いに対しては、「ここで打ち止め」という可能性が高そうです。解像度に関する限り究極のイメージセンサといえるのではないでしょうか。
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