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Photoshop ベータ版AI機能(生成塗りつぶし)

  • tokuhata
  • 2023年6月3日
  • 読了時間: 2分

更新日:2023年11月12日



 生成塗りつぶし(Generative Fill)は、この記事を書いている時点(2023年6月2日)では、Photoshop (Beta) で使用することができます。Generative Fillはコンテンツに応じた塗りつぶし(Content-Aware Fill)、の進歩形です。以下では、Content-Aware Fill、およびGenerative Fill 両方を使用してみた結果をまとめます。


 以下の適用例では上側がオリジナル、下が処理後の画像です。


(1) 空の置換:AIが背景の空を自動認識し、選択した別の空に置き換えます。この機能ではあらかじめPhotoshop が用意している空の画像を選択して置き換えます。新たに生成はしないので前景に合った空を自分で選択する必要があります。下の適用例では、前景の光線の具合を考慮して背景を選択しました。






(2) オブジェクト生成:画像の選択部分を別のオブジェクトに置き換えます。下の適用例では、選択範囲は中央の空間です。置き換え指示(プロンプト)は “fishing boats”です。





(3) 背景を生成:被写体の背景を選択し、別の背景を生成します。投げ縄ツールで大まかに前景を選択した後、選択範囲を反転させて背景を選択します。下の適用例では、置き換え指示 は “starlly sky”。





(4) 画像拡張:画像の選択部分を拡張した後、空白の領域を選択します。画像がその雰囲気に合わせて拡張されます。オリジナル画像全体を選択し切り抜きツールで背景部分を拡張した後、拡張機能で背景を生成します。オリジナル画像は背景部分が小さかったのですが拡張した結果、壁画調になりました。





(5) オブジェクト削除:削除するオブジェクトを選択し、周囲の雰囲気に応じて削除します。投げ縄ツールでオブジェクトを選択し削除します。人物の陰の部分まで含めて削除した結果、周囲に合わせて自然に削除できます。





使用上の注意

 AI機能の多くが合成を前提にしています。処理した結果は自然な仕上がりなので極端な処理でなければオリジナルとの区別はほとんど不可能に思えます。適用の程度にもよりますが処理後の画像は合成写真として扱うのが望ましいと思われます。例えば以下の方法が考えられます。

① 合成であることを明記する

② 写真を見れば合成であることが分かるようにする(イラスト調、自然にあり得ない被写体、等)


ちなみに画像生成AIであるMicrosoftのImage Creator は生成画像の隅にbing の透かしが入ります。画像生成AIはテキスト入力に従い新しい画像を生成するので、写真の編集ツールとは少々事情が異なりますが、他のソフトもこれに準ずるのが望ましいと思います。


 
 
 

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